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コラム

節水型トイレに替えると何年で元が取れる?水道代シミュレーション

2025.12.01更新

「節水型トイレに替えたら、水道代はどれくらい安くなる?」「工事費の元は取れる?」という疑問はとても多いです。トイレは毎日使う設備なので、古い便器から最新の節水型に替えるだけで、家計に効くケースもあります。ここでは岡山での水道料金水準をふまえつつ、節水効果と“元が取れる年数”の考え方をシミュレーションで解説します。


■節水型トイレはどれくらい水を減らせる?

昔のトイレは1回に約12〜13L使うタイプが多く、最新の節水型は約3.8〜4.8Lで流せる機種が主流です。つまり1回あたり約8L前後の節水になり、使用水量は約3分の1まで下がります。

■岡山の水道代をざっくり把握

岡山市の水道料金は「基本料金+使用量に応じた従量料金」で決まり、2か月ごとに請求されます。

たとえば一般的な家庭で多い口径13mmの場合、岡山市水道局の料金表(2か月分)では、

2か月の使用量が31m³のとき合計8,757円、32m³のとき合計9,094円となっています。

この差は337円なので、31〜32m³あたりの増加分からみると、水道+下水の合計単価は1m³あたり約330円前後が目安になります。

※「31m³の2か月合計」とは、1か月あたりではなく“2か月で使ったトータル”の水量を指します。

※実際は使用量帯や地区で単価が変わるため、ここでは概算として扱います。

■4人家族モデルで年間いくら節約?

シンプルなモデルとして、家族4人が1人あたり1日「大1回・小3回」使うと仮定します。すると1日16回流す計算です。

・旧型(13L) → 13L×16回=208L/日

・節水型(4.8L想定) → 4.8L×16回=76.8L/日

差は約131L/日、1年で約47,800L(47.8m³)節水です。

岡山の単価目安330円/m3で換算すると、

47.8m3×330円=約15,800円/年の節約。

全国試算でも、4人家族で年間10,000〜15,000円程度の節約が見込めるとされています。

■何年で元が取れる?(回収年数の目安

トイレリフォームの一般的な費用相場は、便器交換中心で15万〜30万円、内装込みで20万〜40万円程度が多いです。

ここでは中間の「工事総額25万円」で考えると、

20万円÷1.58万円/年=約15.8年

つまり“水道代だけで元を取る”なら15年前後が目安になります。

ただし、回収年数は次の条件で大きく変わります。

・家族人数、使用回数(多いほど回収が早い)

・旧トイレの水量(特に13Lタイプだと効果大)

・新トイレの水量(3.8Lクラスならさらに節約)

・漏水やタンク不調があった場合(修理費も含めれば回収が早い)

■“水道代以外のメリット”も大きい

節水型は家計メリットだけでなく、生活の快適さや将来の安心にも効きます。

・フチなし形状や汚れにくいコーティングで掃除がラク

・脱臭、自動洗浄、便座暖房など暮らしの質が上がる

・古いトイレの故障リスク、漏水リスクを減らせる

水道代だけで判断すると回収が長く見えますが、こうした“体感価値”も含めると満足度は高いリフォームです。


■まとめ

節水型トイレへの交換で、旧型13Lタイプなら年間10,000〜15,000円程度、水道代を減らせる可能性があります。水道代だけで回収すると15年程度が目安ですが、掃除のしやすさや故障リスク低下、補助金活用まで含めて考えると、十分に価値あるリフォームです。

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